2021年04月28日

コロナ後(アフターコロナ)は「コモン社会」に向かうのでは!

 時代(文明)を大きく変えた14世紀の黒死病や20世紀初頭のスペイン風邪のように新型コロナ後は古い世界に戻ることはないとの思いをもって新たな時代(文明)を創る思いをもつことが大切だと思っています。

 浅い知識ですが私なりに俯瞰して見ると、物の豊かさを競い合い、科学技術を進化させ自然を破壊をすることで成長を続けて辿り着いた資本主義経済は、一方で地球温暖化をもたらし成長にブレーキがかかり、貧富の格差を解消できないで、気づいてみれば平和で幸な社会を生みだせないばかりか、未来そのものを示せない閉塞感漂う世界を創り出したとも言えるのではと思っています。

 新型コロナは正にこのような閉塞した世界を終焉させる言わば現在の大洪水で、人々に意識変化をうながし「現在のノアの箱舟」を創らせ新たな世界に導こうとする「神の見えざる手」ではないかとも思っています。

 「利他の花咲く村」はそのような思いを頭の中に置きながら、現在を時代(文明)の転換期であるとの思いをもつ個人やグループと連携しながら、古い時代が崩壊する課程で生ずる危機への準備をしながら新たに始まる世界を試行錯誤し模索しながら準備をしてゆこうとしています。

 とは言え、現実に生じている危機への準備はある程度思いつくものの、新たなに始まる世界についてはどのような価値観をもってどのような「現在のノアの箱舟」を創れば良いかには中々確信のあるイメージを持つことが出来ないでいました。

 そして以前から科学が示す未来像については理解は出来るもののそれは「人間を中心にした未来社会」で、また宗教が示す未来像も「人間中心の救い」のようでどちらも「人間が中心」で何かすっきりしないで「そうだ!」と言える未来像を描けないでいました。

 ところが最近「そうではないか!」と思えたのが大阪市立大学 准教授 斉藤孝平氏が提唱する「コモン」と言う考え方です。

「コモンとは、水や森林、文化、知識といった根源的な富のこと」でその根源的な富までも利潤追求のために商品化することで自然を破壊し貧富の格差を生み出してきた競争社会ではなく、根源的な富は人々が自主管理して分かち合うことで成り立つ共創社会を創りだす考え方で、それは、利他村が回帰したいと思っている1万年平和な世界を創った縄文時代の人々の世界ではないのか、そこには「人間中心の世界」ではなく「宇宙や自然と人々が一体となって共生する世界」で人はピラピッド世界の支配者ではなく、人はフラットな共生世界を維持管理するために「思考する能力」を与えられ造られた生き物ではとの思いをもつようになりました。

 まだ「コモン社会」については深く学んでいませんので正鵠を得ているとは言えませんが、利他村が目指している共同体(コミュニティー)つくりはまさに「コモン社会」だとのとの思いを強く持つと同時に、コロナ後(アフターコロナ)に始まる新たな世界は「コモン」の考えをもった人々によって創られるのではないかと思いいたりました。
posted by コ−エン at 11:55| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記
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