2022年09月03日

「政教分離」で「教義はトップダウン活動はボトムアップ」が良いのでは!

 人は見える世界で衣食住を求め、それが満たされると感性を働かせ文化的なことや芸術的なことを求め、さらに知性をもって人や自然や宇宙の存在について探求し続け進化し、その進化は見える世界での知的な欲求や感性だけではなく見えない世界からの人知を超えた働きが伴い進化してきたのだろうと思っています。

 特に「見えない心の世界」に繋がる「宗教」は人知を超えた世界からの働き(神の言葉?)を神の言葉を預かる者(預言者)と言われる釈迦やキリストのような聖者が受け取り、その言葉をメッセンジャーとして生まれながらに「良心と信仰心(大いなるものを敬い尊ぶ心)」を持つ人々に伝え、人々はその言葉を「心の中に入れ」見える世界を歩むように導くのが「宗教」だと思っています。

 従って「宗教」の「教義」は人知を超えた働き(神の言葉?)が「トップダウン」で下ろされ「教祖」となる人が「教義」として人々に示し信者はその教えを「心に入れ」歩むようにするためにあるのだと思っています。

 しかし「教祖」が神から選ばれし聖人かどうか「教義」が「神の言葉」かどうかは長い歴史の中で多くの人々が持つ「良心と信仰心」で人々の心の中に理屈なしに(人知では計り知れない素直な心)で見極められるものだと思っています。
 
 従って「教祖」や「教義」の正邪を短絡的に議論し見極めるのは無理なことで、無数にある宗教団体の「教祖」すべてが「神の言葉を預かれる者」であるはずも無く、また「教義」も殆どが教祖の感性でのひらめきを知的にまとめたものだろうと思っています。

 さらに宗教の持つ「教義」は教祖をトップにピラミッド型組織でトップダウンで下ろされ、信者は疑いを持つことなく「自己無にして教祖の導きを受け入れる」ことが求められることから「教祖」の資質や「教義」のあり方によって「カルト化」することを防げぐ自助能力が働かないばかりでなく「信仰の自由」から外部から介入が出来ない特殊性があるのが「宗教」だと思っています。

 従って「宗教」は内部からも外部からも正面切って正邪を問うことは難しいことから現実の社会のあり方から見極めることしかなく、まずは「教祖」については教祖の家族関係が調和ある状態にあるかどうか、信者とはかけ離れた豪華な生活をしていないかどうか、そして何よりも自らを「神格化」するような言動をしていないどうかなどで正邪を見極めることと「宗教教団」内部では「教祖」を信仰の対象としてしていないかどうか、信仰心の証としてトップダウンで「信者集め」や「献金」など信者を駆り立てるようなあり方がないかどうかで見極めることだと思っています。 

 そのような観点から今話題の旧統一教会はまさに「教祖」を「神格化」し具体的な「信者集め」「献金」を信仰心の証として信者を駆り立て「信仰心を証に信者の人権侵害にもなる生活破壊。家族破壊」も明らかで、しかも信者にそれを正しいものと「自己洗脳」させる状態はまさに「カルト教団」としか言いようがありません。

 信仰心は「鰯の頭も信心から」と言われるごとく「教義」の「正邪」を見分けるのは無理なことでしかも信仰心と結びつけた活動を人知を持って「正否」「善悪」とするのも至難のことで、トップダウンの「人知を超えた神の言葉に繋がる教義」を人知で見極めるのは論外としても具体的な宗教活動については基本的人権と民主主義のボトムアップを基調とする社会にあっては人知を尽くし人々の意識と法によって見極めることが現実の社会を混乱させないあり方だと思います。

 今回明らかになった旧統一教会と自民党(特に清和会)との関係をみてもこの機会に「政教分離」の基準と罰則を明確に定めることは不可欠で、未來を見いだせなくなっている世界にあって新たな世界の扉を開くまさに登竜門になるのではと思っています。

 人類の意識水準が神近くなっていれば「神政一致」は正しいのは言うまでもありませんが未だに紛争や戦争をなくせないで貧富の格差が拡大しているような現実世界ににあっては「政教分離」が正しいあり方と思っています。
 
 イエスの言葉に「カイザル(地上の為政者)のものはカイザルに神のものは神に返しなさい」があり、それは地上の活動は地上で解決し天上(神)の世界は天上に委ねる示唆だと思いますので「神の国」ではない「地上世界」は「政教分離」が正しいことだと思っています。

 
posted by コ−エン at 20:43| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記
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